2015年08月14日

幼い頃のお盆の思い出…

竹野鮮魚 鮮魚主婦ミサ姐です。

母の初盆で、迎え提灯を焚いて
ゆっくり静かに過ごしています。



お墓参りに行くと、幼い頃の思い出が
走馬灯のように蘇ってきませんか?

都会から帰省したオシャレな叔母。
大学生になって、急にかっこよくなった従兄弟のお兄ちゃん。
親戚達が集まって、みんなでお墓に行くんです。

お盆の朝には、新品の洋服を用意してもらってて、、、。
今でも覚えてるフレンチスリーブのワンピース。
とっても嬉しくて見せびらかしたい気持ちで
いっぱいだった事。

セミの声。入道雲。
お墓に行く途中に、偶然会った好きな男の子。

線香と花火の火薬の匂い。

切子灯篭。荒くれたおじさん達が担ぐ精霊船。

家に戻ると、ばあちゃんが井戸で冷やしてくれていたスイカを
みんなで食べながら・・・

じいちゃんが、孫達みんなにお菓子を配ってた。
ひょうきんな叔父さんが、踊って笑わかせてくれていた。

開けっ放しの船津の家は、どこからでも誰かが紛れ込んでも
わからないほど自由だった。

窓から見える海には、さっきまで賑やかだった
精霊船が静かに流れていっている。。。


クーラーもスマホもなかったあの時代。
私の原点は、島原の潮の香りがする小さな家。
あの頃、大人になった自分など想像さえつかなかった。
まだ何もわからなかったけれど、、、
幸せだったんだなと、、今さら気づいた。



一人っ子の私、
育ててくれた祖父母も、両親も亡くなった今。
主人の兄弟も、子供はできなかったので
従兄弟で集まる事を知らない我が子達。

母の墓前で、自分の幼かった頃の話をするけれど
お盆と正月に買ってだけ、買ってもらった新品の洋服が嬉しかった気持ちや
ちょっと大人になった従兄弟のお兄ちゃんにドキドキした気持ちは
きっと伝わらないんだろうなぁ。。

少し寂しくて切ないお盆。
母の遺影とおしゃべりでもしよう。。
posted by 竹野鮮魚 at 09:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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