2021年11月02日

ランチもできる魚屋 竹野鮮魚です。

ランチもできる魚屋 竹野鮮魚です。

これは先週のお話。

いつも一人でランチに来られる70代後半の元気な彼女。

常連さんだからって、名前を聞くこともなく、、
ゆっくりお話しするでもなく、顔見知り程度.

小浜からバスでいらっしゃってて
「諫早に来た時には、ココに寄るとが楽しみやっけん。」
と、大好物の《湯せんべいの耳》をお土産にいただいたりする。



先週の金曜日,

いつも通りランチを食べながら
「銀行のさ、開いてなかとけど、、、なしてやろか?」と
 不思議そうに尋ねられた。

え?平日なのに???

そっか!
銀行にはお昼休みが導入されたんだった!

「ATMなら開いてるとけどね〜・・」と言うと
「そがんと、できんもん。 いつも通帳と印鑑やけん。」

不安な表情が見え隠れする。
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「じゃ、12時半までココで待ってたら?」

「でも・・高来町の友達に何年かぶりに会いに行くとさ。
約束してると。12時10分のバスで。」と、

食べ終えてレジに1000円札を差し出された。

そして、、、心細そうに・・
「1000円しかなか・・」と小さな声の呟きが聞こえた。

何年かぶりの友達と、そんな気持ちで会いたくないだろうに・・。


思わず、レジから¥1000札を3枚とって彼女の手に渡した。

「次来るときでよかけん!貸しとくけん。」

瞬間、驚きと共にパァっと笑顔になった彼女は、
安堵と申し訳なさと色んな感情が入りまじって

「ありがと。ありがと。ほんとに良かと?」と
何度も頭を下げてお店を後にされた。


そして今日、お饅頭のお土産と¥3000を持って
月曜日のランチ一番乗り!

「ありがとねー。おかげで助かったとよ。楽しかった〜!
ほんと、こが〜んしてくれるとこなんて、なかばい。
嬉しかったー!」

わざわざ小浜からこのためだけに来て、バスで帰っていかれました。
posted by 竹野鮮魚 at 17:30 | 日記